このページでは、50代の退職・お金・手続き・投資について、私が実際に直面した不安や、読者からよく聞かれる質問を、Q&A形式でまとめました。
内容はすべて、私自身の体験と、申請時に確認した制度情報がベースです。読みながら「自分の場合はどうだろう」と感じたら、各回答の下にあるリンクから関連記事もあわせてご覧いただけます。
なお、ここでお伝えしている内容は、あくまで私自身の体験談です。制度の最終的な判断は、必ず各窓口(年金事務所・市区町村役場・ハローワーク・お住まいの健康保険の窓口・主治医)でご確認ください。
Q1. 50代で退職後、生活費は月いくら必要?
私の場合は、計画では月25万円で設計していましたが、実際には平均月30万円を超えました。2026年1〜3月の実績は1月324,033円/2月269,735円/3月311,607円です。健康保険(任意継続)・住民税・国民年金が想像以上に重く、退職前の試算との差が出やすい項目です。
詳しくは → 実績編:月30万だった話 / 計画編:月25万の家計設計
Q2. 退職後の固定費はどこまで削れる?
私の場合、退職前に月▼約9万円の固定費削減に成功しました。内訳は通信費(au→日本通信SIM+MF光で▼8,222円)、保険(約▼18,000円)、住宅ローン(前倒し完済で▼60,000円)、サブスク(DAZN・FOD解約で▼3,276円)です。退職前に手を付けておくのが鉄則です。
詳しくは → 固定費▼9万円の全内訳
Q3. 退職後の健康保険は任意継続と国保、どっちが得?
答えは「前年収入と家族構成による」ので、加入前に両方を試算するのが安全です。私の場合は、任意継続を選択して1年分一括前納しました。
1年目の保険料を、私のケースで比較するとこうなりました(市区町村窓口で試算した概算)。
- 任意継続(私の場合・実額):1年分一括前納で 609,464円(約60万円)
- 国民健康保険(私の場合・概算):年額 約90万円(市区町村窓口で試算)
- 差額:任意継続のほうが 約30万円安い見込み
ただし、国民健康保険の保険料は市区町村・世帯状況・年度によって大きく変わります。任意継続も上限があるため、必ず両方を試算してから判断するのがおすすめです。
詳しくは → 任継の実額体験
Q4. 国民年金の免除申請はできる?
各人の状況に応じて、申請できる可能性があります。ただし離職票が必要なので、離職票が届かないと話が進みません。
私は退職後3週間経っても離職票が届かず、申請を一時見送りました。免除審査では配偶者の所得も対象になります。月額は2026年度で17,920円です。
結論として、私は最終的に免除申請をしない選択をしました。生活設計のなかで他の手段で対応できると判断したためです。
詳しくは → マイナポータル切替でつまずいた話
補足|傷病手当金と傷病手当の違いを先にチェック
このQ&Aを読み進めていただく前に、誤解されないように、ふたつだけ書いておきたいことがあります。
① 「傷病手当金」と「傷病手当」は別の制度です
私が申請しているのは、健康保険の「傷病手当金」です。ハローワークで行ったのは、雇用保険の「受給期間延長手続き」です。名前が似ているので混同されやすいのですが、申請窓口も支給元もまったく違います。
② 「制度をもらうために退職した」のではありません
私は、傷病手当金を目的に退職を決めたわけではありません。退職後の不安を少しでも減らすために、自分が使える制度を正しく確認し、主治医・加入していた健康保険・ハローワークなど、関係する窓口に確認しながら申請を進めました。
このスタンスを前提に、ここからの傷病手当金に関する質問もお読みいただけると嬉しいです。
Q5. 退職後も傷病手当金は申請できますか?
申請できる場合があります。条件は主に3つです。
- 退職日までに継続して1年以上、健康保険に加入していたこと
- 退職時点で就労不能と医師に判断されていること
- 退職後も継続して就労不能であること
健康保険の傷病手当金は、本来は在職中の制度ですが、退職後も「資格喪失後の継続給付」という形で続けられる場合があります。
私の場合は、退職後の不安を減らすために制度を確認し、主治医や加入していた健康保険組合に相談しながら、退職後に傷病手当金の申請を進めました。
Q6. 健康保険の傷病手当金はいくらもらえる?
計算式は「標準報酬月額 ÷ 30 × 2/3」です。標準報酬が28万円なら、1日約6,222円、月額約18.7万円となります。
支給期間は、支給開始日から通算で1年6ヶ月(18ヶ月)です。
退職後も続けるには、健康保険の「資格喪失後の継続給付」の手続きが必要です。
詳しくは → 金額と生活設計
Q7. 健康保険の傷病手当金、申請で気をつけることは?
最大の落とし穴は、「退職翌日に心療内科を受診して、その日のうちに申請書を書いてもらおうとしても、月末以降でないと書いてもらえない」点でした。
私は4月1日に受診して4月分の申請書を依頼しましたが、「4月30日以降でないと書けない」と断られました。
3月の有給期間分(支給ゼロでも受給期間の起算点確保)で第1回目を提出する工夫が必要です。
※ ここでお伝えしているのはあくまで「健康保険の傷病手当金」の申請の話です。ハローワークでの「雇用保険の受給期間延長」とは手続きが異なります。
詳しくは → 事後申請のつまずき記録
Q8. 健康保険の「傷病手当金」と、雇用保険の「傷病手当」は何が違う?
私自身も、退職前は同じものだと思っていました。名前が似ていますが、まったく別の制度です。一言で違いをまとめると、次のとおりです。
- 健康保険の傷病手当金:在職中(または退職後の継続給付)に病気・けがで働けないとき、加入していた健康保険から支給される手当
- 雇用保険の傷病手当:失業給付の受給中に病気・けがで働けなくなったとき、ハローワーク経由で支給される手当
申請する窓口も支給される元もまったく別物です。Q9では、この2つを表で比較しています。
Q9. 健康保険の「傷病手当金」と、雇用保険の「傷病手当」を表で比較
名前が似ているのでとても混同されやすいのですが、中身はまったく別の制度です。
| 項目 | 健康保険の傷病手当金 | 雇用保険の傷病手当 |
|---|---|---|
| 制度 | 健康保険 | 雇用保険 |
| 申請窓口 | 加入していた健康保険 | ハローワーク |
| 受給の前提 | 在職中の病気・けがで働けない(退職後の継続給付あり) | 失業給付の受給中に病気・けがで働けなくなった |
| 支給期間の目安 | 通算1年6ヶ月 | 失業給付の受給残日数の範囲 |
| 私の状況 | 退職後に申請を進めた(こちらが私) | 対象外(ハローワークでは受給期間延長手続きを実施) |
私が申請しているのは、健康保険の「傷病手当金」です。ハローワークで行ったのは、雇用保険の「受給期間延長手続き」です。
一言でまとめると、「健康保険の傷病手当金=働けない状態の生活を支える制度」、「雇用保険の傷病手当=失業給付の途中で働けなくなった人を支える制度」、と覚えておくと混同しづらいです。
Q10. ハローワークで行う「受給期間延長手続き」ってなに?
退職後すぐに失業給付(雇用保険の基本手当)を受け取れない事情がある人が、ハローワークで「受給期間を最長3年まで延長してもらう」手続きです。
病気・けが・出産・育児・介護などが対象になります。
私はパニック障害の通院歴がある状態で、すぐに求職活動ができないと判断したため、退職後すみやかにハローワークで受給期間延長を申請しました。
ポイントは、これは雇用保険の手続きであって、健康保険の傷病手当金とはまったく別の制度だ、ということです。
Q11. 失業給付(雇用保険)と、健康保険の傷病手当金は同時にもらえる?
原則として、同時に受け取ることはできません。
- 失業給付(雇用保険):「働く意思と能力がある人」が対象
- 健康保険の傷病手当金:「働ける状態ではない人」が対象
同じ人が「働ける」と「働けない」を同時に申告することはできないため、まずどちらが今の自分に該当するかを判断する必要がありました。
私は退職時点で就労不能と主治医に判断されていたため、健康保険の傷病手当金の申請を進める側を選びました。失業給付の方は、ハローワークで「受給期間延長手続き」をして、働ける状態に戻ってから求職活動できるよう保留にしてあります。
Q12. 50代から投資を始めるのは遅い?
遅くありません。私は兄の「50代にもなって投資やってないのかよ」の一言で始めました。時間軸は短いですが、退職後の不安と向き合う手段として有効です。インデックス投資+高配当株の2軸で、「長期の資産形成」と「毎月のキャッシュフロー」を分けて考えるのが個人的にはおすすめです。
Q13. 高配当株は何銘柄くらい持つべき?
一般的には30銘柄以上に分散した方が良いと考えています。私の場合は2年後の完全無収入状態を考慮して、配当金を増やすことを目的に銘柄整理をした結果、22銘柄になりました。一時は90銘柄近くまで膨らんだ時期もありましたが、「自分が理由を説明できる銘柄だけを持つ」をルールに絞り込んでいます。現在22銘柄で、年間の税引き後配当は約132万円です。
詳しくは → 90→22銘柄の整理記 / 22銘柄ポートフォリオ全公開
Q14. 退職して一番つらかったことは?
最初はお金の不安が一番だと思っていましたが、退職後にあとから考えると、「辞めたい」を誰にも言えない状況が一番つらかったと思います。不安9割で辞めましたが、それでも辞めて良かったと今は思っています。気持ちの整理には時間がかかることを、前もって知っておいて欲しいです。
詳しくは → 一番つらかったこと
あわせてどうぞ
個別の疑問が解消できたら、退職前後の全体の流れを時系列で確認しておくと安心です。

- Q1. 50代で退職後、生活費は月いくら必要?
- Q2. 退職後の固定費はどこまで削れる?
- Q3. 退職後の健康保険は任意継続と国保、どっちが得?
- Q4. 国民年金の免除申請はできる?
- 補足|傷病手当金と傷病手当の違いを先にチェック
- Q5. 退職後も傷病手当金は申請できますか?
- Q6. 健康保険の傷病手当金はいくらもらえる?
- Q7. 健康保険の傷病手当金、申請で気をつけることは?
- Q8. 健康保険の「傷病手当金」と、雇用保険の「傷病手当」は何が違う?
- Q9. 健康保険の「傷病手当金」と、雇用保険の「傷病手当」を表で比較
- Q10. ハローワークで行う「受給期間延長手続き」ってなに?
- Q11. 失業給付(雇用保険)と、健康保険の傷病手当金は同時にもらえる?
- Q12. 50代から投資を始めるのは遅い?
- Q13. 高配当株は何銘柄くらい持つべき?
- Q14. 退職して一番つらかったことは?
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