退職を意識し始めてから、毎月の「出ていくお金」が気になり始めました。
まだ働いている。でも、もうすぐ収入がなくなる。そのことを現実として考え始めたとき、今まで気にもしていなかった固定費が急に重く見えてきました。
「このままではまずい」と思い、マネーフォワードMEで支出を眺めながら、退職するまでの間にひとつひとつ手をつけていきました。
退職を意識してわかった「惰性コスト」の怖さ
マネーフォワードMEで家計を可視化してみて、初めてわかったことがあります。
毎月当たり前のように引き落とされている費用が、実は「なんとなく続いているだけ」のものだらけでした。
働いている間は、それでもよかったのかもしれません。収入があるから。でも収入がなくなると話が変わります。
見えていなければ、削れません。まず「見える化」から始めたことが、すべての出発点でした。
実際に削った固定費、全部公開
① 通信費(携帯電話+ネット回線):auをまるごと見直す
通信費は「携帯」と「ネット回線」をまとめて見直しました。
夫婦ともにauの携帯で、ネット回線もauひかりを使っていました。合計すると毎月17,300円。退職に備えて、これを一気に切り替えました。
携帯:au → 日本通信SIM(夫婦ふたりとも)
「なんとなくキャリアのほうが安心」という理由だけで、ずっと変えずにいました。退職を前に、ふたりそろって日本通信SIMへ乗り換えることにしました。
乗り換え前に「MNP予約番号の取得」「SIMロック解除」「月末タイミング」を確認しておくとスムーズでした。電波は日常使いでは今のところ問題ありません。
ネット回線:auひかり → マネーフォワード光
マネーフォワード光に変えたのには、理由があります。
マネーフォワード光を契約すると、マネーフォワードMEのプレミアム(月額500円)が無料になります。
すでにマネーフォワードMEを使っていたので、回線を変えるだけでプレミアム分がそのまま浮く計算になりました。
| 旧(au) | 新(見直し後) | |
|---|---|---|
| 携帯+ネット回線(合計) | 17,300円 | 日本通信SIM 4,240円+MF光 5,338円=9,578円 |
| MFMEプレミアム | 500円 | 0円(無料) |
| 合計 | 17,800円 | 9,578円 |
| 削減額 | ▲8,222円/月 |
② 保険:貯蓄型・重複保障をすべて解約、掛け捨てのみ残す
退職前、保険は「万が一のための備え」として複数入っていました。
整理してみると、内容が重複していたり、貯蓄性保険を惰性で続けていたりと、効率的ではありませんでした。退職を意識したタイミングで、改めて棚卸しをしました。
残したもの:医療保険と生命保険(いずれも掛け捨て・夫婦それぞれ最低限)
解約したもの:終身保険(貯蓄性)、就業不能保険(退職後は不要)、その他重複していた保障
| 旧 | 新 | |
|---|---|---|
| 保険料合計(月) | 約20,000円 | 約2,000円 |
| 削減額 | ▲約18,000円/月 |
保険は「入っていれば安心」ではなく、今の自分の状況に合っているかどうかが大切です。収入構造が変わる退職前は、改めて見直す価値が大きいと感じました。
③ 住宅ローン:65歳完済予定 → 前倒しで完済
住宅ローンは「65歳まで」の設定で組んでいました。月々の返済額は60,000円。
退職にあたり、残債を金融資産の一部を使って一括返済し、完済しました。
毎月6万円の固定支出がなくなったことで、「毎月最低限必要な生活費」が大きく下がりました。
利息の節約効果もありましたが、それ以上に「月々の固定支出の底が下がる」という感覚の安心感が大きかったです。退職後の生活費については、こちらの記事でも詳しく書いています。
→ 退職後の生活費は月25万円でやっていけるか?50代のリアル
④ サブスク:DAZN・FOD を解約
金額としては小さいですが、「なんとなく続けていた」の典型例でした。
DAZNはシーズンが終わってから、FODも気づけばほぼ見ていませんでした。
マネーフォワードMEで支出を確認したとき、「あ、これまだ引き落とされてたんだ」と気づいて即解約しました。ひとつひとつは小さくても、放置するほど年間の損失は積み上がります。
| サービス | 旧月額 |
|---|---|
| DAZN | 2,300円 |
| FOD | 976円 |
| 削減合計 | ▲3,276円/月 |
全体でいくら削れたか
| 項目 | 削減額(月) |
|---|---|
| ① 通信費(携帯+ネット+MFME) | ▲8,222円 |
| ② 保険(掛け捨てのみ残す) | ▲約18,000円 |
| ③ 住宅ローン(前倒し完済) | ▲60,000円 |
| ④ サブスク(DAZN・FOD) | ▲3,276円 |
| 合計 | ▲約89,498円(月▲約9万円) |
住宅ローン完済は「資産を使った」という面もあるので、純粋な節約とは少し性格が違います。ただ、毎月の必要生活費がこれだけ変わると、気持ちの変化は確実にあります。
可視化が先、見直しは後から
これだけの見直しができたのは、マネーフォワードMEで支出を「見えるようにしていた」からだと思っています。
何にいくら払っているかが一覧で見えると、「これは本当に必要か?」という問いが自然と湧いてきます。退職を意識し始めた段階から使っておくと、準備と見直しがずっとスムーズになります。

固定費はここまで削れたけど、食費と日用品まではどうしても削れなくて…。これ以上どうしたらいいんでしょう。

「節約で削る」じゃなくて「節税で実質下げる」っていう手がありますよ。ふるさと納税です。
🌾 固定費を削った先にある「節税で実質支出を下げる」一手
固定費を削っても、食費や日用品まではなかなか削れません。そこで私が併用しているのがふるさと納税です。上限額の範囲なら自己負担2,000円で日々使うお米やお水、日用品が届くので、固定費見直しの「次の一手」として相性がいいと感じています。
※ 私が実際に頼んだ2Lペットボトル水のリアルな量感については、退職1年目のお金の戦略のふるさと納税の章で書いています。
▼ 私が比較検討したふるさと納税サイト
※ 控除上限額は年収・家族構成で変わります。各サイトの上限シミュレーターで必ずご自身の上限を確認してから申し込んでください。無理に上限まで使う必要はありません。
まとめ
退職を見据えて見直した固定費をまとめると:
- 通信費:au(携帯+ひかり)から日本通信SIM+マネーフォワード光へ(▲8,222円/月)
- 保険:貯蓄型・重複をすべて解約、掛け捨て最低限に(▲約18,000円/月)
- 住宅ローン:残債を一括完済(▲60,000円/月)
- サブスク:DAZN(2,300円)・FOD(976円)を解約(▲3,276円/月)
ひとつひとつは「そのうちやろう」で放置していたことばかりでした。退職という現実が近づいてきたことで、ようやく本気で向き合えました。
収入がなくなる不安は変わりませんが、「毎月必要なお金の量」が減ったことで、気持ちの余裕は確実に出てきました。
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