退職したら、しばらくのんびりできる。
そう思っていましたが、現実は違いました。
退職の翌日、病院の受付でマイナンバー端末にドキドキし、
帰宅後はAI(ChatGPTです)に相談しながら郵便局へ急ぎました。
数日後には約61万円を振り込んでいました。
「退職後の手続き、何から始めたらいいの?」と不安な方へ、
最初の10日間をそのまま書いておきます。
この記事は、2026年3月末に退職した私が、退職の翌日から約10日間で実際に動いた手続きと支払いを、日付順にそのまま記録したものです。制度は人によって異なるため、最終的な確認は各窓口や公式情報でお願いします。
| 退職日 | 2026年3月31日 |
| 任意継続保険料(4/8・5月〜翌3月分を前納) | 609,464円(約61万円) |
| 傷病手当金 | この10日間は申請のみ(受給は後日) |
4月1日|心療内科で傷病手当金申請書の記入を断られた
3月末で退職した翌日、傷病手当金申請書へ医師に記入してもらう目的で心療内科に向かいました。
まず受付でひっかかりました。
マイナンバー資格確認端末は問題なく通ったものの、
受付の方に「今日はどうされましたか?健康保険の情報が見えないのですが・・・」と言われ、
保険証を探してみたが、会社に返却済みでもちろんない。
一旦考えてみる。えーっとなんだっけ・・・
保険証じゃなくて・・・あ、そうだ、保険は任意継続の申請をしているんだった。
「あ、すみません昨日退職して、今、健保に任意継続申請中なんです」
そう伝えると、無事に通過できました。
診察室に呼ばれ、医師へ「4月1日から4月30日分の傷病手当金申請書に、記入をお願いできますか?」と伝えて、申請書を渡す。
すると医師から一言。
「これは今は書けませんよ」
え?えーー・・・(激しく動揺しました)
4月分の申請書は、4月が終わってからでないと書けない——そういうことらしいです。冷静に考えれば当たり前なのですが、頭が回っていませんでした。
気を取り直して、就労不能で退職日まで休んだ、退職直前の3月下旬分として申請書に記入してもらい、その日は帰宅しました。
ちなみに休みの期間は「欠勤」ではなく「有給休暇」扱いでした。
その夜、AIに相談して気づいたこと
もともと休んだ期間が欠勤扱いであれば気にしていなかったのですが、
わたしの場合は、欠勤ではなく有給休暇として扱われていたため、
3/20〜3/31の申請は全く意識してませんでした。
有給休暇の場合は傷病手当金も給付されない認識でしたので、申請は4月1日からの1か月単位で進めようと思ってました。もちろん事前にAIにも何度も確認してみましたがそれで問題ないとの判断でした。
帰宅してAIに医師からの話を要約して壁打ちすると思いがけないことを教えてもらいました。
退職後も傷病手当金を継続して受け取るには、退職時に傷病手当金を受けているか、受けられる状態であることなどの条件があります。協会けんぽは、資格喪失の日の前日までに被保険者期間が継続して1年以上あることも条件として挙げています(出典:協会けんぽ「傷病手当金」)。
私の場合は、退職前の期間についても会社を通して申請書を提出しました。
話を聞いて、その日のうちに郵便局へ走りました。レターパックで会社に郵送して、ようやく一息つきました。
退職後の初日からこんなに動くとは思っていませんでした。
このときのように役立った場面もあれば、聞くたびに答えが変わって使えなかった場面もありました。退職の準備でAIを使った7つの場面を、あとからまとめています。

ここだけ押さえてほしいこと
- 退職月をまたぐ申請書(今回は3/20〜3/31分)は、支給がなくても必ず送ること
- 4月分の申請書は、4月が終わってからでないと医師に記入してもらえません
- 最初の申請書は「証明書」として機能します——知っているかどうかで大きく変わります
傷病手当金の仕組み・申請の流れ全体については、こちらの記事でまとめています。
→ 退職後の傷病手当金|申請から受給まで50代の体験談まとめ
4月3日|任意継続の請求書が届く
退職から一週間も経たないうちに、健康保険組合から封筒が届きました。
開けると「任意継続被保険者 保険料納付書兼領収書」。
4月13日までに振り込んでください。金額:56,500円。
即ネットバンキングで振り込みました。
同時に、任意継続保険料の一括支払いを希望する旨を健保に連絡しました。一括だと金額が少し安くなるし、毎月の手続きを減らしたい、まとめて片付けたい——そんな判断でした。後日、一括分の請求書が届く予定とのことでした。
⚠️ 知っておいてほしい:支払いを1日でも遅らすと資格喪失
任意継続の保険料には、厳格な期日があります。協会けんぽは、保険料を納付期限までに納付しなかったときは資格を喪失すると説明しています。あわせて、資格取得の申出は退職日の翌日から20日以内、保険料の納付は毎月10日まで(前納制度による割引あり)とされています(出典:協会けんぽ「任意継続」)。私が加入していたのは健康保険組合のため、期日や手続きは加入先によって異なります。
期日を1日でも過ぎると、督促なし・猶予なしで即資格喪失になります。
普通の請求書と違い、「遅れたから連絡します」は来ません。気づいたときにはもう手遅れ、という状況になりかねません。
しかも一度資格を喪失すると、任意継続に再加入することはできません。国保への切り替えしか選択肢がなくなります。傷病手当金を受給中であれば、影響は特に深刻です。
4月8日|残り11か月分、約61万円を振り込んだ
一括払いの請求書が届きました。
5月分から翌年3月分まで、11ヶ月分の一括払いです。
金額:約61万円。
ただ、振り込む前にもう一度だけ、「国保と任意継続、本当にどちらがいいのか」とAIでも比較してみました。
当時の計算条件や結果は残っていないため、いま国保のほうが高かったとは断定できません。
そのときの私は、任意継続を選んだ判断でよかったと受け止めていました。
「高いけど、仕方ない」——そう自分に言い聞かせて、振り込みを完了させました。
ちなみに月払いなら56,500円×11か月=621,500円のところ、一括払いで609,464円。差額12,036円の割引でした。金額の差は小さいですが、毎月振り込みを気にしなくていい安心感の方が、わたしには大きかったです。
任意継続にする前に必ず確認してほしいこと
任意継続の申請は退職日の翌日から20日以内、国民健康保険の届出は原則14日以内です。手続き方法や必要書類も異なるため、退職前から両方の保険料と期限を確認しておくと安心です。加入したあとも、2022年1月の法改正で、本人が申し出れば任意継続をやめられるようになりました(申出が受理された月の翌月1日に資格喪失)。ただし、やめた先の国民健康保険料が安いとはかぎらないので、入る前に比べておくほうが安心です。
必ず事前に次の2点を比較してください。
- お住まいの市区町村の国保試算(市のウェブサイトや窓口で確認できます)
- 任意継続の保険料(健保組合に問い合わせ)
「なんとなく任意継続」では、高い方を選んでしまう可能性があります。面倒でも、必ず比べてから決めてください。
退職後の固定費の全体像が気になる方は、こちらも参考にしてください。
→ 退職を見据えて固定費を月▲約9万円削りました。格安SIM・保険・ローン・サブスク全公開
退職後10日間でかかったお金まとめ
| 日付 | 内容 | 金額(目安) |
|---|---|---|
| 4月3日 | 任意継続保険料(4月分) | 56,500円 |
| 4月8日 | 任意継続保険料(5月〜翌3月分・一括) | 609,464円 |
| — | 1年目合計(4月分+5月〜翌3月分) | 665,964円(約67万円) |
※金額は年収や加入していた健康保険組合によって大きく異なります。あくまで私のケースとして参考にしてください。
退職直後のこのタイミングで、60万円を超える出費が集中します。在職中にある程度の手元資金を確保しておかなかったら、と思うとゾッとしました。
10日間やってみてわかったこと3つ
① 手続きは退職前に把握しておくべきでした
「退職後に調べればいい」では遅いです。特に傷病手当金・任意継続・マイナンバーの保険証切り替えは、退職前から流れを把握しておくと動きやすいです。
② 傷病手当金の最初の申請書は「証明書」だと思うこと
支給額がゼロでも、最初の申請書を送ることに意味があります。退職後も受給資格があることを証明するための大切な書類です。捨てずに、必ず送ってください。
③ 任意継続の支払いは期日が命綱
1日でも遅れたら、督促もなく即資格喪失です。カレンダーとアラームを使って、絶対に漏らさないようにしてください。
まとめ
退職後10日間のリアルを書きました。
のんびりするつもりが、初日から病院へ走り、AIに相談して郵便局へ急ぎ、数日後には約61万円を振り込んでいました。
「退職って、思ったより忙しいんだな」というのが正直な感想です。
でも、一つひとつ順番に対応すれば乗り越えられます。事前に流れを知っているかどうかで、動きやすさはかなり変わります。
この記事が、これから退職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
退職から10日間のあと、1ヶ月経った時点で何が変わったのかも別記事でまとめています。お金・体調・時間・手続きの4つで振り返りました。

2026年8月23日:納付書を再確認し、任意継続保険料の対象期間と1年目の実支払額を訂正しました。
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