はじめに
兄の一言をきっかけにインデックス投資を始めた私ですが、しばらくして「あるもやもや」が出てきました。
「投資しているのに、手元のお金は増えていない」
当たり前のことなんです。インデックス投資は長期で資産を育てるもの。10年・20年先を見据えて育てていく投資だと考えていました。
でも退職を意識し始めた50代にとって、「20年後」はちょっと遠い話で😅
「今の生活費、どうする?」
その問いが、私を高配当株の世界へ引き込んでいきました。
先に結論を書くと、私が出した答えは「インデックスか高配当株か」ではなく「両方」でした。インデックスは将来の資産づくり、高配当株は今の生活費を支える配当金。目的を分けて、両方を持つことにしました。
※この記事は、退職前後に私が考えたこと・不安・判断の記録です。特定の投資手法や銘柄をおすすめするものではありません。高配当株もインデックス投資も、値下がりや減配のリスクがあり、将来の成果を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
「配当金」という言葉が気になり始めた
退職後の収入源を考えたとき、真っ先に頭に浮かんだのが配当金でした。
株を持っているだけで、3ヶ月ごと・半年ごとに現金が振り込まれる。労働しなくても、お金が動く。
「これが手元にあれば、少し気持ちが楽になるんじゃないか」
そう思ってYouTubeで調べ始めたのが、すべての始まりでした。
月いくら必要か、を逆算してみた
退職後の生活費として、私は月25〜30万円が必要と試算していました。退職直前3か月の実際の支出は、平均で月30万円前後でした。くわしくは退職直前3か月の生活費の実績にまとめています。
では、インデックス投資だけでその金額を毎月まかなえるか?
答えはNOでした。eMAXIS Slim S&P500がいくら値上がりしても、売却しなければ手元の現金は1円も増えません。しかも退職直後に相場が下落していたら、最悪のタイミングで売却することになってしまいます。
「4%ルール」という考え方があります。資産の4%ずつを毎年取り崩して生活するという方法です。しかし50代で退職した私の場合、その前提となる資産規模にはまだ届いていませんでした。毎月30万円を4%ルールで確保しようとすると、元本が9,000万円必要な計算です。
「資産を育てる」と「今のお金を生み出す」は、別の問題だったのです。
実際にS&P500を売ろうとしたときは、発注ボタンの前で「もったいないなー」と手が止まり、結局売りませんでした。
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YouTubeと書籍に、どんどん引き込まれていった
調べ始めたら、止まらなくなりました😅
高配当株の動画を1本見ると、関連動画が次々と出てきます。「この銘柄は増配傾向がある」「このETFは安定している」——内容が面白くて、気づいたら深夜になっていることが何度もありました。
書籍も何冊か買いました。難しい専門書よりも、個人投資家が書いた実践寄りの本が参考になりました。
その時期に実際に読んだ10冊は、退職前後の学びとしてあらためてこちらにまとめています。
→ 50代退職前後に読んだ投資本10冊|初心者〜実践〜生き方はこちら
そして気づいたら、保有銘柄は90を超えていました。「分散が大事」と聞くたびに買い足した結果で、どれがどの銘柄かもよく分からない状態でした。
その後、「自分が理由を説明できる銘柄しか持たない」と決めて、24銘柄まで絞り込みました。その経緯は高配当株を90から24銘柄に絞った話に書いています。
インデックスと高配当株、両方やると決めた理由
悩んだ末に出した答えは「どちらかではなく、両方」でした。
| インデックス投資 | 高配当株投資 | |
|---|---|---|
| 目的 | 将来の資産形成 | 今のキャッシュフロー |
| 手間 | ほぼほったらかし | 決算チェックが必要 |
| 収益タイミング | 10〜20年後 | 毎期の配当金 |
退職後の生活を支えるには、この2つが両輪だと考えています。長期の安心と、今の現金。どちらか一方では、何かが足りない。
「とにかく続ける」というインデックス投資の本質を、改めて考えるきっかけになりました。
両立してみてわかったこと
インデックスと高配当株を組み合わせて運用してみて、いちばん大きな変化は精神的な安定でした。
インデックスだけのころは、相場が下落するたびに「積み立てた資産がどんどん減っていく」という焦りがありました。長期投資だからと頭ではわかっていても、気持ちはざわつく。
高配当株から毎期配当金が入るようになってからは、感覚が変わりました。株価が下落していても「配当は維持されている」という事実が、心の支えになります。配当金の入金通知が届くたびに「今月もちゃんと生きてる」という感覚があります(笑)。
もちろんデメリットもあります。
- 銘柄選定に手間がかかる(減配リスクのある会社を見抜く必要がある)
- 配当金には税金がかかる(約20%の源泉徴収)
- 純粋な資産成長速度はインデックスには勝てない
それでも「毎月のキャッシュフローを作る」という目的に対しては、今のところ高配当株は納得のいく手段です。インデックスで老後の資産を育てながら、高配当株で今の生活費を補う。この2枚看板が、私の退職後投資の基本戦略になっています。
まとめ:インデックスだけに頼らない、キャッシュフロー戦略
- インデックス投資は長期の資産形成には強い、でも今すぐ使えるキャッシュは生まれない
- 退職後の生活費には毎期入金される配当金という現金フローが心強い
- 銘柄は「管理できる数」に絞る。90銘柄はやりすぎでした
- インデックス+高配当株の両輪は、私にとっては続けやすい形でした
投資の全体像や、実際のポートフォリオは以下の記事でまとめています。
▼まずはこちら(実体験)
→ 高配当株を90から24銘柄に絞った話|50代のポートフォリオ整理

▼投資の全体像はこちら
→ 50代退職後の投資戦略|高配当株とインデックスをどう使い分けたかを読む


▼インデックス投資を始めたきっかけはこちら


