はじめに
はじめにお伝えしておくと、この記事は税務や法律の助言ではありません。私が専門家に依頼せず、数次相続の手続きとe-Tax申告を自分で進めたときの記録です。「実際にどんな順番で進めて、どこで迷ったか」という体験としてお読みください。手続きの要否や税額の判断はケースごとに大きく異なるので、最終的なご判断は税務署や税理士にご確認ください。
「数次相続」という言葉を、あなたはいつ知りましたか?
私もつい数年前まで、まったく知りませんでした。それが突然、自分の身に降りかかってきたんです。
数年前、同じ年の夏に父が、冬に母が相次いで他界しました。悲しむ間もなく、複雑な相続手続きが始まりました。しかも専門家は一切入れずに、すべて自分たちで乗り越えました。
「数次相続って何?」「自分でできるの?」と不安な方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

数次相続って言葉すら知らなかったです。専門家に頼まないと絶対無理だと思っていました…

私の場合は、一つずつ確認しながら進めることで、何とか申告までたどり着けました。
この記事は、e-Taxの操作手順そのものよりも、専門家を入れずに数次相続をどう乗り越えたか——その全体の流れと実感をまとめた体験の記録です。相続をきっかけにお金を学び直した話(FP3級)は、別記事にまとめています。
この記事でわかること
この記事では、次のことを、私自身の体験からお伝えします。
- 数次相続とは何か(私のケースでの整理)
- 専門家を入れずに進めたときの手順の全体像
- 財産の洗い出し・相続税の計算・e-Tax申告で、私が迷ったこと
制度の正確な説明よりも「実際にどう動いたか」に振った内容です。気になるところから読んでください。
数次相続とは?
数次相続とは、相続手続きが終わらないうちに、相続人がさらに亡くなってしまうケースのことです。
私の場合はこうでした。
① 夏に父が他界→母と兄弟2人が相続人に
②手続きが終わらないうちに、冬に母も他界
③ 結果的に「父→母→兄弟2人」という二段階の相続が発生
これが数次相続です。通常の相続より手続きが複雑になり、書類も増えます。

書類集めとか役所のやりとりとか、想像より時間がかかりました…

一度経験すると流れがわかります。まず必要書類のリストを確認することから始めましょう!
専門家なしでやろうと決めた理由
司法書士や税理士に依頼すれば、確かに楽だったと思います。
でも私はあえて自分でやることにしました。理由はシンプルで、両親が残してくれたお金を少しでも大切に使いたかったからです。
結論から言うと——全部大変でした。
自分で進めた手順|財産の洗い出し・相続税計算・e-Tax申告
それにちょうどFP3級の勉強を始めていたこともあり、「自分でできるはずだ」という気持ちもありました。
専門家がいないということは、何もかも自分で調べるところからのスタートです。
数次相続の手続きを解説したサイトを片っ端から読みました。でも情報がバラバラで、どれが正しいのかわからないことも多かったです。
特に大変だったのがこの3つです。
相続財産の洗い出し 預貯金、不動産など、すべての財産を自分たちで把握する必要がありました。金融機関への残高証明書の請求だけでも、かなりの手間がかかりました。
相続税の計算 フリーの相続税計算ソフトに財産の内容を入力し、計算してもらいました。ソフト自体は便利でしたが、入力する内容を正確に把握するまでが大変でした。
e-Taxでの申告 計算ソフトで出た表をもとに、e-Taxで申告しました。初めて使うシステムで、操作に慣れるまで時間がかかりました。
| ステップ | やったこと(私の場合) | 迷ったこと・注意点 |
|---|---|---|
| ① 相続人の確定 | 父・母が相次いで他界し「父→母→兄弟2人」の二段階の相続を整理した | 数次相続は相続人の関係が複雑になり、集める戸籍も増えた |
| ② 必要書類の収集 | 戸籍謄本・除籍謄本などを役所で集めた | 役所とのやりとりに想像以上に時間がかかった |
| ③ 相続財産の洗い出し | 預貯金・不動産などを一覧化し、金融機関へ残高証明を請求した | 何が財産に含まれるかを正確に把握するまでが大変だった |
| ④ 相続税の計算 | フリーの相続税計算ソフトに内容を入力して計算した | ソフトは便利でも、入力内容を正確に把握するのに手間がかかった |
| ⑤ e-Taxで申告 | 計算結果をもとにe-Taxで申告書を作成・提出した | 初めてのシステムで、操作に慣れるまで時間がかかった |
※これは私のケースでの流れです。必要な手続きや書類、期限はケースごとに異なります。ご自身の状況にあてはまるかは、税務署や税理士にご確認ください。
相続税の要否や計算方法、申告のやり方は、私の体験だけでは判断しきれない部分もあります。あわせて、国税庁の相続税に関するページや、相続税e-Tax特設サイト、e-Taxソフトの案内などで、最新の内容を確認しておくと安心です。
やってみてわかったこと
すべて自分でやり切ったことで、いくつか気づいたことがありました。
まず、情報収集力がそのまま結果に直結するということです。正しい情報を探す力がないと、手続きを間違える可能性があります。
そして、時間と労力のコストは相当かかるということです。専門家への報酬と、自分でやる時間・労力を天秤にかけて判断することをおすすめします。
ただ、やり切った達成感と、お金の知識が一気に深まったことは、何物にも代えがたい経験でした。
まとめ:次に確認すること
最後に、この記事の内容を「次の一歩」としてまとめます。
- まず、自分のケースの相続人と、必要になりそうな書類を洗い出す
- 相続財産(預貯金・不動産など)を一覧にして、残高証明などを集める
- 相続税の要否や申告の期限を、国税庁の情報や税務署・税理士で確認する
私の場合は時間も手間もかかりましたが、一つずつ進めれば形にできました。無理をせず、迷ったら専門家に相談するのも大切な選択肢です。
おわりに:知識があれば、自分でできることもあります
数次相続は確かに複雑です。私の場合は、専門家に依頼せず、何とか申告まで進めることができました。
私がこの経験を通じて一番感じたのは、お金の知識を持っておくことの大切さでした。FP3級の勉強をしていなければ、もっと途方に暮れていたと思います。
同じように数次相続で困っている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。具体的な手続きの詳細は、また別の記事で詳しくお伝えしていきます。もし今まさに数次相続で困っている方がいたら、一人で抱え込まずにまず情報収集から始めてみてください。
相続をきっかけに、お金の知識や投資の大切さを実感した方は、こちらの記事も参考になります。


相続を機にお金と真剣に向き合い始めた方へ。退職後の投資・資産運用の考え方をまとめた記事もあわせてどうぞ。

この記事は、私が実際に手続きをした時点での体験をもとにまとめています。税務や法律の助言ではありません。相続税の要否や計算、申告の方法はケースごとに大きく異なり、法改正で変わることもあります。判断に迷うときは、税務署や税理士などの専門家にご相談ください。

