私の場合は、速度の数字よりも、X(旧Twitter)の画像表示に待たされる体感の遅さが気になって、約11年ぶりにWi-Fiルーターを買い替えました。下り速度は約46Mbpsから517.2Mbpsになりました。約11倍です。
46Mbpsという数字だけでは、速いとも遅いとも決まりません。足りているかどうかは、何に使うかで変わります。総務省が公開している「推奨通信速度の例」や、動画サービスが案内している目安と照らすと、同じ46Mbpsでも評価は変わります。たとえばYouTubeやNetflixの4K動画の目安は上回りますが、PS5のクラウドゲーム4Kの推奨には届きません。くわしくは次の見出しにまとめました。
※Mbpsは通信速度の単位で、数字が大きいほど速いことを示します。
この記事では、遅さに気づいたきっかけから、原因の切り分け、店頭で2万円台と3万8,000円の2機種に迷った末に高い方を選んだ理由、設置のしかた、交換前後の実測値、そして意外に手間がかかった機器の再設定まで、実際にやったことをそのまま記録します。
今回買い替えたのは市販の無線ルーターですが、わが家ではルーター機能は使わず、Wi-Fiのアクセスポイントとして使っています。実際のルーター役はNTTのホームゲートウェイです。
同じように「家のWi-Fiがなんだか遅い。でも3万円以上出す価値があるのか分からない」と迷っている方の、判断材料になればうれしいです。
46Mbpsは遅い?用途別の目安
先に、数字そのものの話をしておきます。
46Mbpsという数字だけでは、「遅い」とは判断できません。必要な速度は、何に使うかで変わります。総務省は「推奨通信速度の例(2026年2月時点)」として、用途ごとに推奨される速度の例を公開しています。
YouTubeでは1080pが5Mbps、4Kが20Mbps、Netflixでは4K UHDが15Mbps以上と案内されています。一方、総務省の表ではPS5のクラウドストリーミング4Kは52Mbps以上が推奨されています。46Mbpsという同じ数字でも、使うサービスによって推奨値との関係は変わります。
Zoomは上り・下りの両方に推奨値が示されているため、今回測った下り46Mbpsだけでは判断しません。
きっかけは、スマホの買い替えでした
Wi-Fiの遅さをはっきり感じたのは、iPhone 17 Pro Maxに買い替えたあとです。
新しいスマホでX(旧Twitter)を開くと、画像がグレーのまま。少し待つと表示される、という状態でした。
買い替えから約1週間後、Googleのスピードテストで自宅のWi-Fiを計測してみました。結果は下り約46Mbps。
つまり、わが家が買い替えを考えたのは「46Mbpsという数字が遅かったから」ではありません。数字は出ているのに、実際に待たされていたからでした。
そこで、さらに原因を調べることにしました。
原因を探して、一通り確認したこと
いきなりルーターを疑ったわけではありません。まずは自分でできる確認を一通りやりました。
- スマホ側の設定確認:スマホでGoogleのスピードテストを実施
- Wi-Fiのつなぎ直し:Wi-FiをOFF→ONして接続し直し
- Wi-Fi機器の再起動:NTTのホームゲートウェイとWi-Fiアクセスポイントを電源OFF→10分ほど置いてON
- ファームウェアの確認:確認したところ最新でした
- 配線の確認:LANケーブルを一度抜いて差し直し
- IPv6接続の確認:IPv6の確認サイトと、スマホのネットワーク設定でIPv6アドレスを取得できていることを確認
- 回線側の確認:障害情報は見ていません。接続自体はできていたので、私のこれまでの経験から、回線障害の可能性は低いと当時は判断しました
それでも改善せず、最後に気になったのが、約11年使っていたWi-Fi機器でした。そこで、買い替えを検討することにしました。
本体の型番が分かる写真を撮って調べてみると、旧機種はバッファローのWXR-1900DHP2。公式サイトで発売時期を確認すると2015年12月で、発売当時に購入してから約11年間使っていました。

11年! スマホなら3〜4台は買い替えてる長さだよ!
後継候補を2機種に絞って、店頭へ
買い替えると決めてから、後継候補を事前に2機種まで絞り、家電量販店へ行きました。
比較したのはこの2つです。
| 機種 | 周波数帯 | 店頭価格(購入当時) |
|---|---|---|
| バッファロー WSR6500BE6P-BK | 2.4GHz・5GHz | 23,480円 |
| バッファロー WXR9300BE6P | 2.4GHz・5GHz・6GHz | 38,480円 |
※2026年8月、家電量販店の店頭で確認した価格です。価格は変動します。
※表は、購入時に比較した仕様の一部です。詳しい仕様は各製品の公式ページをご確認ください。
どちらもWi-Fi 7対応で、価格差は約15,000円。
スペック上の違いはありましたが、私が最終的に高い方を選んだ理由は、細かな数値比較よりも「長く使うなら、あとで後悔したくない」という自分の性格でした。
売り場でこの2つの箱を前にして、下位機種にするかどうか、迷いました。38,480円は、正直高いと感じました。
それでも高い方を選んだ理由
最終的に選んだのは、高い方のWXR9300BE6Pでした。
決め手はスペックの細かい比較ではありません。悩むくらいなら高い方を買って、あとで後悔しないほうが、自分には合っている——そう判断したからです。
前の機器を11年使ったという実績もありました。次も長く使う前提で選ぶなら、迷いを残したまま安い方を選ぶより、納得して高い方を選ぶ。それが私の答えでした。
買ってから驚いたのは、価格より「箱の大きさ」
不思議なもので、買うと決めたあとは、価格への迷いは消えていました。
代わりに驚いたのが、箱の大きさと重さです。箱を持ってレジへ向かったとき、「なんじゃこりゃ」と思いました。自宅で開封したときも、やっぱりデカい。
Wi-Fiルーターのイメージが11年前で止まっていた身には、なかなかの衝撃でした。

設置:APモードでホームゲートウェイの下につなぐ
製品自体はWi-Fiルーターですが、わが家では既存のホームゲートウェイがあるため、ルーター機能を使わないAPモードで接続しました。
わが家の回線は、NTTから借りている回線の機器(ホームゲートウェイ RX600KI)がある構成です。旧機種を外し、新しいWXR9300BE6PをRX600KIの下へ接続しました。
構成はこうです。

特別な設定はほとんど必要なく、そのまま使えました。設置そのものでは、大きくつまずいていません。IPv6で接続できていることも、Web上の確認サイトでチェックしました。
交換前と交換後の実測値
なお、わが家の契約回線は1ギガタイプです。
| 交換前 | 交換後 | |
|---|---|---|
| 下り | 約46Mbps | 517.2Mbps |
| 上り | — | 128.3Mbps |
| レイテンシ | — | 12ms |
※交換前=バッファロー WXR-1900DHP2/交換後=WXR9300BE6P。レイテンシは反応の速さで、数字が小さいほど快適です。

交換前のスクリーンショットは残っていませんが、当時の記録では下り約46Mbpsでした。
交換前後とも、同じiPhone 17 Pro Maxを使い、同じ場所からGoogleのスピードテストで計測しました。ただし、時間帯などの条件は完全には同一ではなく、通信速度は利用環境によって変わります。ここで紹介する数値は、わが家での実測例です。
その上で、下りは約46Mbpsから517.2Mbpsへ。約11倍になりました。
交換後、同じ端末・同じ場所・同じGoogleスピードテストで速度が大きく上がったことから、旧機器がボトルネックの一つだった可能性が高いと考えています。
そして、きっかけだったXの画像表示の遅れは、解消しました。

グレーの画像とはお別れだね!
意外に手間がかかった、機器の再設定
ここは正直に書いておきます。今回、わが家では旧機種の接続設定を引き継がず、新しいWi-Fiへ一台ずつつなぎ直しました。そこで意外に手間がかかったのが、家中の機器の再設定です。
わが家で再設定したのは、覚えている範囲でこれだけありました。
- 家族のスマホ
- プリンター
- PC
- MacBook
- Amazon Fire TV Stick
- 洗濯機
ほかにもあった気がしますが、途中から数えるのをやめました。
わが家の洗濯機は2.4GHz帯の接続が必要でした。2.4GHz側の接続先を指定して再設定したところ、使えるようになりました。
私のように接続設定を一台ずつやり直す場合は、買い替え当日に再設定の時間も見込んでおくと安心です。
良かった点/気になった点
良かった点
- 下り速度が実測で約11倍になった(46Mbps→517.2Mbps)
- Xの画像表示の遅れが解消した
- わが家では、APモードで接続し、大きな設定変更なしで使えた
気になった点
- 価格。38,480円は、やはり安くはない
- 本体も箱も大きい。設置場所は事前に確認した方がいい
- 一台ずつつなぎ直す場合は、機器の再設定に手間がかかる
向いている人/オーバースペックになりやすい人
向いていると思う人
- 10年前後、同じWi-Fi機器を使い続けている
- スマホやパソコンを新しくしたのに、速度が出ないと感じている
- 次も長く使う前提で、納得できる機器を選びたい
オーバースペックになりやすい人
- 現在の速度に不満がない
- つなぐ機器が少ない
- Wi-Fi 7対応の機器を当面使う予定がない
- 価格を最優先したい
- 本体の大きさが気になる
この場合は、価格を抑えた機種も含めて、予算や使い方に合うものを比較した方がよいと思います。
速度は出ているのに、体感が遅いときは
速度を測って数字は出ているのに、体感は遅い。わが家がそうでした。
わが家では46Mbpsという測定結果は出ていましたが、Xの画像表示で待たされる不便がありました。
私の場合は、速度の数字だけでなく、実際の使い勝手も見て判断しました。11年使っていたルーターも、遅さの原因の候補の一つとして考えました。交換後は、同じ端末・同じ場所で517.2Mbpsになり、画像表示の遅れも解消しました。
※価格は変動します。記事中の価格は2026年8月の購入当時のものです。
私が購入したWXR9300BE6Pの現在の価格や在庫は、以下から確認できます。
※楽天市場の商品ページに移動します。価格・在庫は変動します。
まとめ:38,000円は高かった。それでも、いまは満足しています
11年ぶりの買い替えは、正直、金額に迷いました。それでも、下り約11倍という結果と、次も長く使う前提で考えると、この買い物には満足しています。
通信まわりは、この機器の前にも見直していました。携帯・ネット・マネーフォワード MEの見直しで月8,222円下げた記録はこちらです。

